三思一言たてもの探訪Ⅱ(山城62) 2021年09月20日

大徳寺瑞峯院

◆れきし

  豊前豊後の大名・大友宗麟が、徹岫宗九禅師に帰依し、創建。宗麟は晩年にキリスト教を信仰し、豊臣秀吉に仕えました。

◆見どころ

 唐門・表門・方丈は室町時代の禅宗建築で、重要文化財。方丈表の独坐庭(重森三玲作庭)は、蓬莱山から大海となり、絶え間なく打ち寄せる荒波がモチーフ。方丈裏の閑眠庭(重森三玲作庭)は、中庭のキリシタン灯籠と十字架に組まれた石組みからなり、キリシタン大名・宗麟に因むものです。廻りの餘慶庵・安勝軒等、落ち着いた茶室と共に、建物と庭が溶け合っています。